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  • ナステントについて知ってほしいこと

    ナステントについて知ってほしいこと

    1. ナステントのことを知ってほしい!
    2. 疑問1.ナステントを切って長さを調整してもいいですか?
    3. 疑問2.チューブが外れる心配はないのですか?
    4. 疑問3.なんでチューブに穴が開いているんですか?
    5. まとめ:ナステントを知って、正しく使ってほしい

    ナステントのことを知ってほしい!

    こんにちは、スタッフのJです。

    少し前に、ナステントの痛くない入れ方について書きました。
    今日は、ナステントに寄せられる質問の中から、特にみなさまに知っておいてほしいことをまとめてみました。

    ちなみに、公式のFAQはこちらにも掲載していますので、ご参考になさってください。

    今回取りあげる疑問はこちらです:

    1. ナステントを切って長さを調整してもいいですか?
    2. チューブが外れる心配はないのですか?
    3. なんでチューブに穴が開いているんですか?



    順にみていきたいと思います。

    疑問1.ナステントを切って長さを調整してもいいですか?

    答えはNOです。

    見かけが似たような製品に「ノーズピン(鼻腔拡張器)」というものがあります。製品によっては「鼻の形状に合わせてシリコンを切って長さを調整」してくださいと明示してあるものもあるようです。

    が、ナステントでは、明確に「やらないでください」とお願いしています。

    なぜでしょうか?

    先端を見てみてください!実は微妙なカーブになっていることがわかると思います。

    ナステントの先端部分


    じつはこのカーブにミソがあるのです。

    鼻腔の奥ののどちんこあたりの粘膜はとてもデリケートにできています。そこに刺激が加わると、人によっては吐き気を催したりします。


    それを防ぐのがこのカーブ。

    粘膜を傷つけないような形状になっています。
    ご自身でチューブを切ってしまうと切り口の形状によっては粘膜を傷つけてしまい、危険です。また、粘膜を傷つけないまでも、先が丸まっていないと刺激が強く、違和感を感じることにつながります。

    ちなみに、人間の体には「嗚咽反射」がしやすい(=オエッとなりやすい)エリアがのどちんこよりも上の部位と下の部位にもあります。そこにチューブの先端が触れるとたとえ形状が丸くても吐き気を催しやすいので、ご自身にあった長さのものを使うことがとても大切です。

    自分に合ったチューブの選び方はこちらでご確認ください。

    疑問2.チューブが外れる心配はないのですか?

    こちらも比較的多い質問です。

    答えは「ほぼない」です。

    微妙な、政治家の答弁みたいな回答ですみません。

    まず、写真を見てください。

    ナステントのノーズクリッパー部分



    ナステントには「ノーズクリッパー」という、鼻にチューブを固定する器具がついています。まずは、ノーズクリッパーとシリコンチューブのつなぎ目を見てください。よく見るとスプリングがシリコンの中に入っていて取り外しができないようになっています。仮に患者さんの方で簡単に取り外しができると、チューブがノーズクリッパーから外れて、チューブだけが鼻の中に入ってしまう、ということが起こってしまいます。そうならないように、引きちぎらない限り分離しないようになっているのですね。

    そして、ノーズクリッパー本体。これをナステント挿入後に鼻の真ん中の柱に引っかけることで、ナステントをしっかり固定できます(特許取得済)。

    それでも外れることないのか?

    じつは、今まで「ナステントをして寝たのに起きたらナステントがなくなった」という問い合わせは、発売してから10年余りで数件いただいております。

    夜中に違和感を感じて無意識のうちに外してしまう、ということがごくまれに(現在の累計販売本数から推計すると150万分の1程度)発生することが確認されています。

    ご心配な方には専用のアタッチメントを提供しておりますので、お問い合わせください。

    疑問3.なんでチューブに穴が開いているんですか?

    実物を見てみましょう。この穴です。

    ナステントのチューブに開いた二つの穴



    なぜ空いているのでしょうか?

    答えは、鼻水でチューブが詰まった時の不快感を和らげるためです。

    ナステントをしていると、どうしても鼻水が先端に付着することがあります。粘り気が多いと、チューブの内側を塞いでしまいます。

    そうするとどうなるか?試しに鼻の穴の入り口(左右)それぞれに指を突っ込んで息をしてみてください。たぶん苦しいと思います。

    そんな時にはこの穴を通して空気が通ると、この息苦しさが解消されるのですね。

    ちなみに、じつはチューブの中に空気が通らなくても、いびきの低減効果はそれほど変わりません。

    チューブが軟口蓋(のどちんこのあたり)の狭まった部分を貫通することで、チューブの外側に空気の通り道ができるからです。

    ナステントの効果について説明した図
    ナステントにより気道を確保する図

    まとめ:ナステントを知って、正しく使ってほしい

    ナステントは一般医療機器です。たんなるシリコンのチューブみたいなので、これなら自作できるんじゃないか?と思われる方もいるかもしれません。

    でも、体はデリケートです。体の中に異物を挿入するのですから、やはりそれなりの備えが必要です。

    ナステントは、そうした認識から、皆様にお届けするまでに7年の歳月をかけて開発してきました(発売してからも10年以上)。

    ノーズクリッパーや先端の丸み、チューブに空いている穴にもそれぞれ意味があります。

    長さがあわないかも?という時や、別の長さを試してみたい、という時にはお気軽にお問い合わせください!

    メールでのお問い合わせ:info@nastent.co.jp

    決してご自身で加工されませんよう、お願い申し上げます。

  • いびきの治療にかかる料金について

    いびきの治療にかかる料金について

    いびきの治療方法によって治療費はそれぞれ

    単純にいびきといっても人によって治療法は様々。今回はCPAP(シーパップ)、マウスピース、外科的治療(レーザー治療含む)、鼻チューブの4つの治療法についてご紹介します。お医者様と一緒に適切な対処を決めることが大切です。金額だけで選ぶのは非常にリスクがありますのでお気をつけください。

    主な治療とその目安となる金額

    (1)CPAP

    寝ている間の無呼吸を防ぐために空気を送り続けて気道を開存させます。CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。非常に効果があり、睡眠時無呼吸症候群(SAS)においては第一の選択肢となります。

    ・診療の流れ
    問診など医師が判断する検査を経て、自宅での簡易検査を行います。次に病院で一泊してPSG(ポリソムノグラフィー検査)を行います。

    ・費用(病院によって異なりますので詳細は必ず事前にご確認ください)
    簡易検査:約3,000円前後(保険適用後)
    PSG検査:約10,000前後(保険適用後)さらに別途入院費が必要です
    *なお、保険適用には診断基準があります。
    CPAP治療:5,000円前後(毎月・保険適用後)こちらの費用はCPAP装置のレンタル費用となります。さらに原則、月に一回の通院が必要です。

    (2)マウスピース

    取り扱いは歯科医になります。「オーラルアプライアンス(OA)」や「スリープスプリント」とよばれることもあります。スポーツで装着するマウスピースとは異なり、寝ている間に下あごが4~7ミリ前に出るように作製します。それにより気道を広げます。ただし顎関節症や歯が少ない方はマウスピースの利用が出来ない場合があります。また虫歯で歯の治療をした場合は、再作製の必要性があるなど、定期的なケアが重要です。

    ・診療の流れ
    医科で、問診など医師が判断する検査を経て、自宅での簡易検査を行います。次に病院で一泊してPSG(ポリソムノグラフィー検査)を行います。

    ・費用(病院によって異なりますので詳細は必ずお医者様にご確認ください)
    簡易検査:約3,000円前後(保険適用後)
    PSG検査:約10,000前後(保険適用後)さらに別途入院費が必要です
    マウスピース作製費用:20,000円前後(保険適用後)
    *なお、保険適用には診断基準があります。
    マウスピースの作製は医科で睡眠時無呼吸症候群と診断された後、紹介状を持って、歯科での作製になります。

    (3)外科的手術

    気道を塞ぎ、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因となっている軟口蓋と口蓋垂を外科的に摘出します。最近では、閉塞部位の部分摘出をレーザーを使用することで痛みと出血を抑え、日帰りでの治療が可能です。しかしながら、数年後に手術をした部位が瘢痕化して睡眠時無呼吸症候群(SAS)が再発したという報告があります。

    ・費用(病院によって異なりますので詳細は必ず事前にご確認ください)
    検査費用:病院によって異なります
    手術費用:35,000円前後(保険適用後)
    *なお、保険適用には診断基準があります。

    (4)切除しないレーザー治療

    近年、ナイトレーズやパルスサーミアなど、患部を切らないタイプのレーザー治療が注目されています。これは、たるんできた口蓋垂(喉の奥)にレーザーを当てて患部を引き締めることで気道を確保しようというもの。治療後の痛みがほとんどないと言われています。多くは3~6回程度の治療を受けることになります。効果を感じるまでに人によってばらつきがあるようです(効果が出ない人も)。また効果は永久ではなく(1~3年と言われています)、定期的な検査やメンテナンスが必要になるようです。保険適用外です。

    ・費用(クリニックにより異なりますので詳細は必ず事前にご確認ください)
    治療費:100,000円前後(1回あたり。1回目は3万円程度のトライアル価格あり。自由診療。)

    (5)鼻チューブ

    緊急救命時の気道確保の手法を応用し、鼻に柔らかいチューブを挿入することで睡眠時の気道を確保するという発想で作られた一般医療機器です。鼻チューブが、口蓋垂(のどちんこ付近)まで達することで、上気道の間に空気の通りを確保。睡眠時の鼻呼吸をサポートします。万が一口蓋垂が落ち込んで、鼻チューブが潰れても、鼻チューブと上気道との間に隙間ができますので、完全に閉塞してしまうことはありません。気道を確保することによりいびきのような大きな振動音を低減します。

    ・費用(病院によって異なりますので詳細は必ず事前にご確認ください)
    特に検査などは必要ありません。購入には病院が発行する処方指示書が必要です。
    ・処方指示書発行費用:3,000円~5,000円前後(自由診療のため健康保険は適用されません)
    このサイトからスタートパック(はじめてナステント)をご購入いただく場合に限り、処方指示書を無料で発行しております。ご検討ください(購入前に簡単なオンライン問診票の記入がございます))。
    ・鼻チューブ(ナステント)(1箱7本入):3,982円(税込)
     スタートパック(1箱7本入):2,787円(税込)

    たかがいびき、されどいびき。いびきを侮ることなかれ

    いびきは寝ている間のことで覚えていないので対応をあとに回しがちです。特に「ぐっすり寝ている証拠」と言われたりしますが実際は異なります。最近ではいびきは何らかの不調が発生しているサインだと言われています。ぜひおろそかにせず早めの対処をおすすめします。

    いびきが引き起こす様々な病気

    ▼ナステントの詳しい説明、効果や使い方はこちら

  • ナステントの仕組みを他のいびき対策グッズと比較しながら解説!

    ナステントの仕組みを他のいびき対策グッズと比較しながら解説!

    いびき対策のための一般医療機器「ナステント」にご興味を持っていただきありがとうございます。今回は、改めてナステントがどのようにいびきに作用するのかを、他のいびき対策グッズや睡眠時無呼吸症候群用の医療機器との比較も含めてご紹介します。

    なお、この情報はあくまでも作用の原理を説明したもので、優劣をつけたりすることが目的ではございません。いびきで悩まれている方は、自分で判断せず、医療機関に相談されることをお勧めいたします。

    ナステントを購入する際に比較検討したものは?

    ナステントを購入する際に、他の方はどのようなものと比較検討されたのでしょうか?過去の自主調査結果によると、ナステントを購入する際に比較した対策として最も多いのが「口呼吸防止テープ」でした。

    アンケート(ナステントを購入する際比較したもの)


    ナステント株式会社自主調査
    過去ナステントをご購入いただいたお客様(N=84)

    そもそも、いびきってどうして起こるの?

    ナステントがどのようにいびきに作用するかを説明する前に、今一度いびきが起こるメカニズムについておさらいしましょう。

    いびきは睡眠時に、上気道が狭くなる又は閉塞することにより発生します。上気道は、顔の骨格や加齢によって、軟口蓋という組織が落ち込むことにより、狭くなったり、閉塞します。また肥満によっても狭窄、閉塞は起こります。狭いところを空気が通ろうとすると空気抵抗が大きくなり、呼吸をしたときに粘膜が振動して音が生じます。この振動音が「いびき」です。

    いびきをかく仕組み

    ナステントは、どうやっていびきの軽減に作用するの?

    ナステント(一般名称は鼻チューブ)の原理は簡単です。先ほど、いびきは上気道が狭くなったり閉じてしまうことによって発生する、と説明しました。狭いところを空気が通る時の粘膜の振動が「いびき」です。であれば、上気道が狭くなったり閉塞した場所を広げてあげればいいのでは?
    そうです、まさにシリコンのチューブによって、鼻の奥の上気道が狭くなった部分をこじ開け、空気の通り道を確保してあげるのがナステントです

    鼻チューブ


    じつは手術の際に、お医者さんが(麻酔中の)患者さんの鼻にカテーテルを入れて呼吸をサポートすることは良く行われています。これを、麻酔をしていないときにご自身でも鼻に挿入できるように改良されたものがナステントなんです。

    ナステントによって上気道の狭まりが緩和されることで、いびきの低減が期待できます。

    ナステントは筑波大学やスタンフォード大学等の先生方をアドバイザリーボードに迎えて開発され、臨床試験によって効果の実証もされています。製品についての詳細はこちらをご覧ください

    ナステントの作動原理

    口呼吸防止テープとナステントは、全く別の働きをするもの

    ナステント購入の際に、一番比べられていたのが口呼吸防止テープ。それでは、ナステントと口呼吸防止テープはライバルなのでしょうか?

    答えは、「いいえ」です。

    過去の記事にも書いているように、口呼吸防止テープとナステント(鼻チューブ)は、全く別の働きをするものです。口呼吸防止テープ(もしくは鼻呼吸テープと呼ばれることもあります)は、口にテープを貼ることにより口を強制的に閉じ、睡眠時の鼻呼吸をうながす、というシンプルなものです。

    一方ナステントは、先ほど見た通り、鼻からシリコンチューブを挿入することで、軟口蓋(鼻の奥の柔らかい部分)の落ち込みなどで狭まった上気道を広げ、空気の通り道を確保するものです。

    口呼吸防止テープには、上気道を広げる作用はありません。したがって、いびきがひどい方や睡眠時無呼吸症候群の方が口呼吸防止テープのみを使うと窒息する可能性もあり、危険です。
    何らかの方法で鼻の空気の通り道を広げた上で、口を閉じることで鼻呼吸を促進するために使う、という方法が効果的だと思います(鼻の空気の通り道を確保しただけで自動的に鼻呼吸になるわけではないため)。

    ナステント社でも、アトメンという口呼吸防止テープを開発し、販売していますのでナステントと併用するのもお勧めです。

    口呼吸防止テープ「アトメン」


    鼻呼吸対策グッズとの違い

    比較対象の5位にランクインしてるのは「鼻呼吸対策グッズ」
    実際、鼻呼吸テープなどの鼻呼吸対策グッズとナステントとの違いについてよく聞かれます。

    鼻呼吸テープは鼻の上に貼ることで鼻腔を広げて、呼吸を楽にしようとするものです。この作用のためにスポーツの時にされている方もいらっしゃいますね。

    先ほどの説明の通り、いびきは軟口蓋(鼻の奥の柔らかいところ)が下がってきてしまったり、肥満で上気道が狭まってしまったり、舌の付け根が落ち込んだり、といった要因で空気の通り道が狭くなることで発生します。

    残念ながら、鼻呼吸テープを鼻の上から貼ってもこれらの閉塞・狭窄部分を広げることはできません。医療機器ではありませんので、あくまでも簡易的な対策と考えるのが良いかもしれません。

    枕はなんでいびきに有効なの?

    比較対象の4位身体にあった枕

    体に合った高さの枕


    枕は身近なものですが、なぜこれがいびきに効くのでしょうか?

    他の記事にも書いているように、先ほどの軟口蓋や舌の付け根は重力によって落ち込んで上気道を塞ぎます。それであれば横向きに寝るなど、落ち込む方向をうまくコントロールできればいびきは減るのでは?

    そうなんです、枕によって軟口蓋や舌の付け根の落ち込む方向をコントロールすることで、いびきが減るのです。ただ、人は寝返りを打ってしまうので、どうしても寝ている間中ずっといびきをかかないようにすることは難しいようです。

    横向きでもいびきをかいてしまう問題については、こちらに書いてあります。

    CPAPってどんなものなの?

    比較対象の3位CPAP(シーパップ)

    CPAPは睡眠時無呼吸症候群の患者のための医療機器です。中程度の症状になると保険適用になりますので、そのような方にとっては治療の第一選択肢になると思います。
    原理はこれも簡単で、空気を継続的に送り込むことで先ほどの閉塞部分をこじ開けようとするものです。じつはナステントもチューブで物理的に閉塞部分をこじ開けようとしているという意味では、似ていますね。

    CPAP(シーパップ)

    CPAPの治療にかかる料金などはこちらをご覧ください

    マウスピースってどんなものなの?

    比較対象の2位マウスピース

    マウスピースは、口にはめることで下あごを前方に固定することで舌の付け根を前に出し、空気の通り道を確保しようとするものです。主に舌の付け根が落ち込んでいる場合(舌根沈下)には有効です。CPAPが保険適用にならなかった軽度の睡眠時無呼吸症候群の患者さんに処方されることが多いようです。いろいろな種類がありますが、一部の方式は保険適用になります。

    マウスピース


    じつはマウスピースとナステント(鼻チューブ)は、同じくいびきの軽減に役立つものの、得意とすることが違います。
    ナステントは鼻からチューブを挿入するので、軟口蓋の落ち込みによるいびきには有効ですが、チューブが舌の付け根までは届かないため、舌根沈下にはあまり効きません。

    一方マウスピースは、下あごを前に出すため舌根沈下には効くものの、軟口蓋の落ち込みには効きません。
    マウスピースは一点一点作るため、費用と時間がかかり、手軽に始められない点もデメリットとして挙げられます。

    まとめ:どうやって選んだらいいの?

    ここまでナステントを含めいろいろないびき対策の方法を見てきましたが、それぞれの違いはなんとなく伝わりましたでしょうか?

    さて、残る問題はいったいどう選べばよいのか、ということ。

    まずは、いびきと思っていたけど睡眠時無呼吸症候群かも、というような方は一度医療機関を受診することをお勧めします。中程度以上の症状があればCPAPで保険適用になるかもしれません。


    ナステント(鼻チューブ)とマウスピースは、先ほど見たようにそれぞれ得意・不得意があります。

    結局のところ、いびきと言えども人それぞれ。まずは医療機関を受診することが一番ではあります。が、その一歩を踏み出すのは難しいという方は、まずはオンラインで注文できる鼻チューブを試してみる、というのも良いかもしれません。

  • 軽度の睡眠時無呼吸症候群と診断されたら?

    軽度の睡眠時無呼吸症候群と診断されたら?

    いびきは放っておかれることが多い

    いびきに悩む方はとても多いですが、音が鳴って周りに迷惑がかかるだけでそれ以外は何も害はない、と思って対策をしない人はとても多いです。複数の調査によると、いびきの有病者は世界で9億人とも10億人とも言われていますが、何らかの対策をしている人は5%未満しかいない(多くても5,000万人!?)ようです。

    でも、そのいびきって放っておくと危ないかも

    でも、いびきと思っていたら実は呼吸も止まっていた、となると深刻です。睡眠時無呼吸症候群を発症しているかもしれません。

    じつはいびきと睡眠時無呼吸症候群は全く別のものではなく、関係の深いものなんです。本コラムの第1回でもご紹介している通りいびきとは、「軟口蓋(なんこうがい)と呼ばれる鼻の奥にある柔らかい部分が重力で下に落ちこみ、気道周りが狭く」なったり、「肥満により上気道に脂肪がついて気道が狭く」なったりしたところを、(呼吸による)空気が通るときに起こる振動のことです。

    おおざっぱにいうと、この狭くなった気道が完全に塞がって一定時間呼吸が止まってしまうと、「睡眠時無呼吸症候群」を発症します。つまり、狭くなった気道を何とか音をたてながら空気が通りぬけていると「いびき」、気道が完全に塞がって呼吸が止まってしまうと「睡眠時無呼吸症候群」になる、という感じです。

    気道が閉塞していびきや睡眠時無呼吸症候群を発症する仕組み
    気道が閉塞する場所は、舌根部、軟口蓋、上気道の3か所

    睡眠時無呼吸症候群になると、いびきがいったんやんだ後、しばらくして大きな音とともにいびきが再開されます。これを睡眠中に何度も繰り返します。
    静かになっている間、その人の呼吸は止まっています。呼吸が止まっている間は酸素を体内に取り込むことができませんから、体は酸素不足の状態になります。この状態が慢性化すると、心臓や全身の血管に負担がかかり、高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞など、体にさまざまな悪影響が見られるようになります。

    睡眠時無呼吸症候群の重症度を測る指標「AHI」について

    睡眠時無呼吸症候群について、もう少し詳しく見ていきましょう。
    睡眠時無呼吸症候群の症状は、「10秒以上続く無呼吸が一晩(7時間以上の睡眠中)に30回以上、もしくは睡眠1時間に平均5回以上起こる」と定義されています。

    この「症状が現れる頻度」を表す指標がAHI(Apnea Hypopnea Index)と言われています。睡眠1時間あたりの無呼吸および低呼吸の合計回数で表します。無呼吸は「呼吸が10秒以上止まる」で1回カウント、低呼吸は「血中酸素飽和度が3%以上低下する(つまり一定程度以上「酸欠」状態になる)」で1カウント。

    AHIが5~15を軽症、15~30を中等症、30以上を重症と分類されています。

    成人の睡眠時無呼吸症候群では「高血圧、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こす危険性が約3~4倍高くなり、特に、AHI30以上の重症例では心血管系疾患発症の危険性が約5倍」(日本呼吸器学会)と言われており、中等症以上で症状を放置していると8年後の死亡率が37%という報告もあるようです。(He J,et al;CHEST, 94, 9-14, 1998)

    この数値、睡眠時無呼吸症候群の「簡易検査」で知ることができます。コロナ以後、一度もお医者さんに行かなくても良い、自宅に検査機器を送ってもらい、自分で検査するタイプも増えてきました。

    簡易検査を行ってくれるクリニック等の検索は、無呼吸なおそう.com(提供:帝人)などで行えます。

    AHI20以上であればCPAPは保険適用

    AHIが20以上、つまり一定以上の中等症の方(中等症でも15~19は対象外)は、CPAP(シーパップ)と呼ばれる治療機器を保険適用で使うことができます。治療費は月に5,000円程度(CPAPの治療費についてはこちらをご参照ください)。

    CPAP(シーパップ)


    AHI19以下の(軽度または中等症の)睡眠時無呼吸症候群と診断されたら?

    AHI20以上の方よりも多いと思われる、AHI19以下の、軽度または中等症でも比較的軽い方の睡眠時無呼吸症候群患者。でも、そのような方々はCPAPの保険適用の対象にはなりません。それはつまり、放っておいても良いということでしょうか?他に選択肢はあるのでしょうか?
    ここでは、代表的な2つの方法をまとめてみました。

    1.CPAPの自費診療
    CPAPを自費で使うことはできます。ただし、月々15,000円~と、なかなかハードルが高いのが難点。費用が自費である以外は、保険適用の場合と変わりません。軽症なだけで、月々の費用が3倍以上(元々の保険料の負担割合が3割の方の場合)になるので、心理的な抵抗はそれなりにありますよね。。

    2.医療用マウスピース
    医療用マウスピースは、主に舌の付け根が下がっている人に勧められる治療法です。医師に睡眠時無呼吸症候群と診断されれば、保険適用で買えるタイプのものもあります。その場合の費用負担は1~2万円。ただし、高機能なタイプのものは自費診療のものが多く、高いものは20万円を超えるものまであります。
    下あごを物理的に前に固定する方法なので、人によって向き不向きがかなりあるようです。

    マウスピース

    このように、AHIが19以下の睡眠時無呼吸症候群になると、選択肢が急に少なくなってくるのが現実です。

    私の同僚は、かつて記事に書いた通り医師の勧めで鼻チューブを使っています

    日本では承認の関係から「睡眠時無呼吸症候群」用とは書かれていませんが、気道の閉塞した部分にチューブを通すことで空気の通り道を確保するという原理から、お医者さんの判断で勧められることがあるようです。ヨーロッパで売られている鼻チューブ(欧州向けナステント。欧州名back2sleep®)はいびきの他に睡眠時無呼吸症候群用とも書かれています。

    私も簡易検査機器で測ってみたところ、飲酒をした日にAHI 12を記録(飲酒していなかった日は1くらいでした)しました。そこで、お医者さんに相談して鼻チューブを試してみたところ、ここ数年感じていた寝起きのだるさがなくなり、「人間てこんなに気持ちよく目覚めることができるんだ」と感激した覚えがあります。その後、飲酒した日、またはとても疲れた日、翌日旅行に行くときなどに、ピンポイントで鼻チューブを使っています。

    鼻チューブ


    いずれにしても、自分のいびきが大きいと感じたり、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるかもと思ったら、自分で判断せず、耳鼻科や呼吸器内科、いびき外来、睡眠時無呼吸外来など、医師にご相談の上、検査、治療方針を立てることをお勧めします。

  • 鼻うがいはいびきに有効?

    鼻うがいはいびきに有効?

    最近、周りに鼻うがい(ハナノアなど)をしている人が増えてきたように感じます。私も花粉症の季節には鼻うがいをしています。
    さて、花粉症の季節にはいびきをかくことが多くなる、という方が周りにもいます。が、私は今のところそれほど変わりません。もしかして鼻うがいをしているからかも?そこで、今回は、「鼻うがいはいびきに有効?」ということについて書きたいと思います。ちなみに、花粉症といびきの関係については、こちらの記事をご覧ください。

    鼻うがいがいびきに効くらしい!?

    ・・・という話を周りからも聞きます。本当にそうなんでしょうか!?
    いきなり結論ぽくて申し訳ないのですが、答えは、「いびきに効く場合もあれば、効かない場合もある」です。いびきが何の原因で起こっているかによるのですよね。ちょっとわかりづらいと思うので、まずはいびきが起こるメカニズムについておさらいしていきましょう。

    そもそも「いびき」って何なの?

    いびきの発生のメカニズムについては、こちらに詳しく書いています。ここではざっとおさらいしておきましょう。

    起きている時には、のどに十分な空気の通り道があるためにいびきは起きません。 しかし眠ってしまうといろいろな理由で気道が狭くなってしまうことがあります。そうして狭くなった気道を無理にを空気が通ろうとすると、狭くなった部分の粘膜が笛などように鳴ってしまいます。これがいびきの正体です。じつに日本人の成人の40%以上が悩んでいるという、とても一般的な症状です。

    いびきをかく仕組み

    「いびき」をかいてしまう10の原因

    今見てきたように、いびきは気道が狭くなったところを空気が通ろうとして出てしまう振動音です。それでは、なぜ気道が狭くなってしまうのでしょうか?
    気道が狭くなる詳細は先ほど紹介した記事に書いてありますが、代表的な原因を下記に挙げています。

    1.疲労やストレス

    2.鼻づまり

    鼻がつまると、鼻の空気の通り道(鼻腔)の空気抵抗が大きくなり、いびきの原因となることがあります。(近年では、日中は鼻がつまっていないのに夜になると鼻が詰まる「隠れ鼻づまり」の問題もクローズアップされています)。鼻から音が鳴るので鼻いびきと呼ばれます。

    3.アレルギー性鼻炎や花粉症

    アレルギー性鼻炎や花粉症で、鼻の粘膜が炎症を起こしている場合にも気道が狭くなり、いびきの原因となることがあります。

    4.アデノイドや扁桃腺肥大

    5.飲酒

    6.喫煙

    7.肥満

    8.加齢

    9.女性ホルモンの減少

    10.顎が小さい

    いびきの原因が「鼻づまり」、「アレルギー性鼻炎や花粉症」なら鼻うがいがいびきに効果的かも!?

    今紹介したように、いびきの原因は様々。そのうち、いびきの主な原因が2.「鼻づまり」、3.「アレルギー性鼻炎や花粉症」であれば、鼻うがいによるいびき軽減の効果が期待できそうです。
    逆に言えば、1.と4.~10.がいびきの原因の場合は、鼻うがいをしたことによっていびきが減るというのは期待できません。

    鼻うがいで、いびきを軽減する

    鼻うがいをすると、粘度の高い鼻水を洗い流すことができます。粘度が高い鼻水が減れば空気の通り道は広がるため、いびきの軽減が期待できます。

    また、鼻うがいによりアレルギーの原因物資(花粉を含む)などを洗い流せれば、鼻粘膜の炎症も抑えられるので、鼻粘膜のせり出しによる上気道の狭窄(きょうさく:狭くなること)も軽減でき、これもいびきの軽減に結びつきます。

    さらに、鼻が通れば口呼吸を減らすこともできます。口呼吸になると体の構造上、口を開けると舌の付け根が下に落ちるため、その部分の空気の通り道が狭くなり、いびきが発生しやすくなります。鼻呼吸になることで口が閉じ、舌の付け根の落ち込みが改善し、いびきを軽減することも期待できそうです。

    そんなこんなで、「鼻づまり」、「アレルギー性鼻炎や花粉症」が原因のいびきには、鼻うがいは効果的だと言えそうです。

    おまけ:まだある鼻うがいの効用

    ただ、鼻うがいの魅力はそれだけではありません。
    鼻うがいによって鼻に入ってくる異物を洗い流してくれるので、いびきだけでなく鼻づまりからくるいろんな症状を軽減してくれる点が素晴らしいです。私も花粉の季節は手放せません!

    スタッフKがハナノアaを使ってみた時の感想はこちらに詳しく書いています

    ハナノアa




    【鼻づまりなど、上気道の閉塞は鼻チューブで対応】

    鼻うがいは、特に鼻づまりが原因となるいびきを軽減する効果がありそうですが、ここでは同じ「鼻」に着目していびきを軽減する医療機器である鼻チューブを紹介します。
    ※鼻うがいとは異なるメカニズムでいびきを抑制するものなので、どちらか一方ということではなく補完的に使用可能です。

    鼻チューブは、柔らかい医療用のチューブを鼻に挿入することで、物理的に空気の通り道を確保する医療機器です。このチューブによって、鼻づまりや、鼻の奥にある柔らかい部分(軟口蓋)の落ち込みによって狭くなった気道を、物理的に広げることができます。

    鼻づまりは、鼻水が固まることによって空気の通り道を狭くしたり塞いでしまう現象です。それであれば、チューブを通すことで狭くなった空気の通り道を広げてあげようというのが鼻チューブの発想の原点です。
    この鼻チューブを挿入することで、睡眠の質の改善、鼻呼吸の促進、いびきの改善などにつながります。

    ナステント挿入時の模式図

    鼻チューブの入れ方のコツ

    はじめは鼻腔の途中までは通る鼻と同じように入って行きますが、行き止まりのようなところがあります。少しずつ角度を変えたりしながら通る場所を探っていると「グッ」と先に進めるポイントがわかります。ゆっくりと少しずつ押し込むような形で通します。通る方と違い、鼻腔内を探るような形になるので若干刺激があります。そのため鼻チューブを入れてもくしゃみ・鼻水・涙などが出ない状態になってから試されることをオススメします。

    また鼻からの気道は目の下を通りながら、耳の方に向かって進むということをしっかりイメージしてください。鼻から挿入して上の方に進むイメージで挿入し続けると、気道の上(イメージ的には目の下あたり)をつついてしまうと反射でくしゃみ、鼻水などが出ます。自分の体の構造をしっかりと理解することで、痛みを避けることが可能になります。

    もちろん、鼻中隔の湾曲は人によって異なりますので、鼻チューブが意外なほどスムーズに入る方もいらっしゃると思います。しかしながら「通りの悪い方から鼻チューブを挿入すること」は鼻チューブに慣れないうちはお止めください。問題なく鼻チューブを挿入すること、そして違和感に慣れることをまず優先してください。詰まっている方からチャレンジすることは、初見のゲームをハードモードでスタートするようなものです。まずはイージーモード、ノーマルモードで鼻チューブがどのようなものか知ることからスタートしてください。

    ※非常に強い痛みを感じるようでしたら鼻づまりの症状も含め耳鼻科にご相談ください。

    鼻チューブを入れる要領は、鼻うがいとかなり似ています。鼻に何かを入れるのは初めは勇気がいるものですが、鼻うがいをしたことのある方であれば比較的楽にできるようです。逆に、鼻チューブをしたことのある方は、鼻うがいも割と簡単にできることを同僚が実証済みです。笑

    ナステントを入れる男性

  • つらい花粉症といびきの関係

    つらい花粉症といびきの関係

    花粉症の季節、なぜか良くいびきをかく?

    春が近づくにつれ、憂鬱になる方も多いのではないでしょうか?
    そう、花粉症です。目がかゆくなったり、鼻水が止まらなかったりと人それぞれだと思います。私も一通りの症状が出ます。

    そんな花粉症ですが、いびきアプリを使ってから、この季節はお酒を飲んでもいないのにいびきをかくことが多いということがわかりました。

    花粉症になるといびきをかきやすくなるのはなぜ?

    じつは、花粉症の季節にいびきをかきやすくなるのは偶然ではありません。

    それは、花粉症(アレルギー性鼻炎全般も同じ)になると、下記のような症状になるからです。

    1. 鼻粘膜が腫れて鼻づまりの状態になるため

    花粉症によってアレルギー反応が起こると鼻粘膜が腫れてせり出してきます。それによって鼻の空気の通り道が狭くなり、いわゆる鼻づまり(鼻閉)の状態になります。この狭くなっているところを空気が通ろうとすると、その部分が震えていびきになります。これが鼻いびきというものです。夜に副交感神経が優位になると、血管が緩んでますます鼻粘膜が腫れてせり出してくるので、いびきが出やすくなってしまいます。

    2. 鼻水が空気の通り道を塞ぐため

    花粉が体内に入ると、鼻は異物を排出しようとして鼻水を出します。こうして増えた鼻水が直接的に鼻の通り道を狭くしてしまい、いびきをかきやすくなります。夜に副交感神経が優位になると分泌物も多くなるので、症状は昼よりも悪化する傾向にあります。

    3. 鼻づまりで口呼吸をするため

    鼻づまりになるとヒトは体に十分な空気を取り込もうとするために、口からも空気を取り込もうとします。こうして、口呼吸をしやすくなります。体の構造上、口を開けると舌の付け根が狭くなるため、その部分の空気の通り道が狭くなりいびきをかきやすくなります。また、口呼吸になると鼻のフィルター(鼻毛)を通さずに空気が体内に入ってくるため、ウィルスも除去されず風邪をひきやすくなるなど、他のデメリットも出てきてしまいます。

    【鼻づまりなど、上気道の閉塞は鼻チューブで対応】

    こうした花粉症→鼻づまり→口呼吸→いびき、という悪い流れができやすい季節に役に立つのが鼻チューブ。

    鼻チューブは、柔らかい医療用のチューブを鼻に挿入することで、物理的に空気の通り道を確保する医療機器です。このチューブによって、鼻づまりや、鼻の奥にある柔らかい部分(軟口蓋)の落ち込みによって狭くなった気道を、物理的に広げることができます。

    この鼻チューブを挿入することで、睡眠の質の改善、鼻呼吸の促進、いびきの改善などにつながります。

    ナステント挿入時の模式図

    鼻チューブは鼻づまりによる昼間の気道閉塞の対策にも使える

    鼻チューブは基本的には夜のいびきを防ぐもの、と思われるかもしれません。しかし、鼻チューブの使用タイミングは寝る時のみ、と限定されているわけではありません。

    じつはマスクをしていると、口呼吸をしやすくなると言われています。
    それは、マスクの繊維が邪魔をして、鼻に空気を取り込もうとするときの抵抗(気道抵抗といいます)が増えてしまい、鼻が十分な空気を吸えなくり、口を開いて口からも空気を吸い込もうとするからです。また、マスクをして鼻呼吸をしていると鼻に熱がこもりがちになり、体が何とか熱を逃がそうとして反射的に口を開けて息を吐いてしまうようです。

    鼻チューブを使うことで、鼻での呼吸がしやすくなります。マスクをすれば鼻チューブをしているのは全く周りからは気づかれません。ひどく鼻粘膜が炎症を起こしている時は使いづらいと思いますが、うちのスタッフKも「朝出る前に鼻チューブをセットして、マスクをつけて出かけるようになってからけっこう楽になった」と言っています。

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    このように、鼻チューブは上気道の閉塞を改善するものなので、軟口蓋の落ち込みなどによる閉塞はなくても鼻づまり(鼻腔の閉塞)にもご利用いただけます。つまり鼻チューブは昼間でも気道の確保に使えるということです(連続10時間使用可能)。
    昼の使用時には軟口蓋の落ち込みを抑える必要はない(いびきをかいているわけでない)ので、短いサイズ(125㎜推奨)で大丈夫です。また、鼻づまりはいびきのように気道を塞ごうとする力が強くないので、ソフトタイプをお勧めしています。

    鼻チューブの入れ方のコツ

    はじめは鼻腔の途中までは通る鼻と同じように入って行きますが、行き止まりのようなところがあります。少しずつ角度を変えたりしながら通る場所を探っていると「グッ」と先に進めるポイントがわかります。ゆっくりと少しずつ押し込むような形で通します。私の場合は「コツン、コツン、グッ」というような感覚で入れることができました。通る方と違い、鼻腔内を探るような形になるので若干刺激があります。そのため鼻チューブを入れてもくしゃみ・鼻水・涙などが出ない状態になってから試されることをオススメします。

    また鼻からの気道は目の下を通りながら、耳の方に向かって進むということをしっかりイメージしてください。鼻から挿入して上の方に進むイメージで挿入し続けると、気道の上(イメージ的には目の下あたり)をつついてしまうと反射でくしゃみ、鼻水などが出ます。自分の体の構造をしっかりと理解することで、痛みを避けることが可能になります。

    もちろん、鼻中隔の湾曲は人によって異なりますので、鼻チューブが意外なほどスムーズに入る方もいらっしゃると思います。しかしながら「通りの悪い方から鼻チューブを挿入すること」は鼻チューブに慣れないうちはお止めください。問題なく鼻チューブを挿入すること、そして違和感に慣れることをまず優先してください。詰まっている方からチャレンジすることは、初見のゲームをハードモードでスタートするようなものです。まずはイージーモード、ノーマルモードで鼻チューブがどのようなものか知ることからスタートしてください。

    ※非常に強い痛みを感じるようでしたら鼻づまりの症状も含め耳鼻科にご相談ください。